広島の2位指名を受けた天理大の森浦大輔投手(4年=天理)が“黄金バッテリー”の再結成を夢見た。奈良・天理市内にある寮の自室で見守り「(予感は)全くです。びっくりした」。広島は1度も訪れたことがないが「石原さんが先輩でいる。ちょっと安心したところがあります」と素直な心境を明かした。

昨年も広島から天理大の石原貴が5位で指名され、入団後も電話でやりとりを続けてきた。先輩からは「もっとレベル高くなれよ」と背中を押され、今秋の阪神大学リーグでチェンジアップを武器に防御率0・69と飛躍。暗くなった寮の駐車場で「リードを信じて、ついていって間違いない先輩。1軍の舞台で、一緒にバッテリーを組みたい」と言い切った。

趣味は今年に入って始めた海釣り。新型コロナウイルスによる自粛前は奈良から大阪・貝塚市まで出向き「何も考えずに投げて、待っておくだけ」と気分転換してきたという。大学では先発が主だったが「希望はないです。投げるチャンスをもらえたら。優勝に貢献したい」と投げる場所にはこだわらない。天理で過ごした7年で磨き上げた左腕を信じ、気心知れた先輩と共に、プロの猛者に挑む。【松本航】