広島長野久義外野手(35)がプロ野球176人目となる通算150号を達成した。4点リードの8回2死二塁でゴンサレスの147キロ直球を強振し、打球はカープファンの待つ左翼席へ。ダメ押しの8号2ランがメモリアル弾となった。節目の1発に、ベンチでは拍手喝采で祝福された。試合後、球団を通じて「昨日もそうですけど、前の打席までチームに迷惑をかけていたので。またいいところで打てるように頑張ります」と話すにとどめた。

09年ドラフト1位で巨人へ入団。1年目の10年4月4日広島戦(マツダスタジアム)で放ったプロ1号からスタートした。巨人9年間で137本塁打を放ち、19年に広島に移籍。新天地1年目の4月2日中日戦(ナゴヤドーム)で移籍第1号と節目の1発を放った球場で、大台に乗せた。

長野のメモリアルアーチを含め、終盤の猛攻でチームは2試合連続の逆転勝利。7得点を奪った8回の攻撃に佐々岡監督は「みんながつないだ中で、よく打ってくれた。今は良い雰囲気の中で打てている」とうなずいた。チームは引き分けを挟んで今季最長タイの4連勝。中日戦の2年連続勝ち越しが決まった。

 

▼通算150本塁打=長野(広島) 31日の中日22回戦(ナゴヤドーム)の8回、ゴンサレスから左越え本塁打を放って達成。プロ野球176人目。初本塁打は巨人時代の10年4月4日広島3回戦(マツダスタジアム)で小松から。