西武が内海哲也投手(38)と来季契約更新する方針を固めたことが1日、分かった。今季2度目の先発登板となった9月2日ロッテ戦で、743日ぶりに白星を勝ち取った左腕を、来季戦力として評価。今季は4試合登板し、再調整中の2軍では、10月27日イースタン・リーグDeNA戦で先発した。この試合が今季最後の登板となる見込みだが、プロ18年目となる来季に向けて精力的に練習を行っているという。

FA移籍による人的補償で巨人から昨季移籍。加入1年目の昨季は登板0に終わったが、野球に対する取り組み方や、通算134勝という実績に裏打ちされた知識と経験が、若手主体の投手陣のお手本となっている。グラウンド内外で好影響を与えるベテラン左腕に、チームは大きな信頼を寄せている。

移籍後初勝利となったロッテ戦では「ようやくライオンズの一員になれたと思います」と目に涙を浮かべながら言った。39歳となる来季も西武の一員として、投手陣を支える。

◆内海哲也(うつみ・てつや)1982年(昭57)4月29日生まれ。京都府出身。敦賀気比高(福井)では00年ドラフトでオリックスの1位指名を受けるも、巨人入りを希望して入団拒否。東京ガスを経て、03年ドラフトの自由獲得枠で巨人入団。07年最多奪三振、11年から2年連続で最多勝。12年はベストナインと、交流戦、日本シリーズでMVP。18年オフに炭谷のFA移籍に伴う人的補償で西武へ加入。09、13年WBC日本代表。186センチ、93キロ。左投げ左打ち。