メジャーリーガーとの貴重な時間を過ごした。日本ハムのドラフト6位今川優馬外野手(24=JFE東日本)が27日、他の新人7選手とともに千葉・鎌ケ谷での新人合同自主トレを打ち上げた。室内練習場で行った打撃練習の合間には、レンジャーズと2年契約を結んだ有原航平投手(28)の球を打席で体感。ハイレベルなボールに目を輝かせ、将来メジャーで対戦するという目標を立てた。

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今川にとって夢のような時間だった。「もう、一生の思い出ですね。軽い立ち投げ程度でしたけど、やっぱりすごい球を投げていた。そんな人の打席に立てたのはすごく光栄ですし、いい経験をさせてもらった」。メジャーリーガー有原との“対決”に興奮を隠しきれなかった。

そのシチュエーションは願ってもない形で訪れた。室内練習場で行われたローテーションでの打撃練習の合間。有原がブルペンで投げる姿を見つけた。「どんな球を投げているのか」と口元をゆるませながらネット越しに投球を観察。打席に立ってみたいという思いは持っていたが「さすがにな…」と諦めていた。その時、視線に気付いた有原から「いいよ」と打席に立つことを許された。「めちゃくちゃうれしかった」と胸が躍った。

今までみたことのないハイレベルなボールに驚き禁じ得なかった。直球のほか、有原の「何をみたい?」という言葉を受け、カットボールとスライダーをリクエスト。キレ味鋭いボールに思わず腰を引いた。「手前でグイみたいな。それは芯外れるわ…と思いました。今年初めて投手の打席に立ったのが有原さんだったので、感慨深いものがありました」。貴重な5球だった。

“対決”後にお礼を言うと「シーズン入ったらもっと投手のキレとか増してくる。こんなもんじゃないよ。応援している」とメッセージをもらった。「僕もまだ早いですけど、メジャーで有原さんと対戦する機会があれば。頑張りたい」と目標もできた。

約3週間の新人合同自主トレをこの日、打ち上げた。「まずはけがなく、終えたことが何よりだと思う。キャンプで外で野球をやった時にどういったパフォーマンスができるのか、すごく楽しみ」。さらなるレベルアップを目指してキャンプ地沖縄へ乗り込む。【山崎純一】

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