ソフトバンク高橋純平投手(23)がセンバツ出場を決めた母校・県岐阜商の後輩たちに負けじと開幕メンバー入りの「春切符」を目指す。福岡・筑後市のファーム施設で自主トレに汗を流した。「ここ数年は安定して甲子園に出ているし、チーム的に仕上がっている感じ。僕らの時代より強いでしょうね」。コロナ禍にあっても、しっかりとセンバツ切符をつかんだ後輩にエールを送りながら、自らにもムチを入れた。

春季キャンプはB組スタート。19年に中継ぎで45試合に登板し3勝2敗、防御率2・65の数字を残したが、昨年は右肩、右肘の故障で1軍登板はなし。「B組スタートは覚悟していた。開幕して1軍で投げられる準備の場にしたい」。すでにブルペンにも5度入った。前日には捕手を座らせほぼ全力で40球を投げ込んだ。「ここではい上がっていかないと、また1年間、埋もれることになる」。6年目の右腕は復活の決意とともに3・26開幕に照準を合わせた。