楽天田中将大投手(32)が27日、練習試合のヤクルト戦(浦添)で復帰2戦目のマウンドに上がる。20日の復帰登板は2回4安打3失点も、収穫を口にした。2戦目の注目点はどこか。楽天担当の桑原記者がポイントを挙げた。

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田中将が今季2度目の実戦登板に臨む。3回、60球がめど。米国時代はこの時期が初実戦。基本的なことではあるが、注目すべきポイントが2点ある。

(1)マウンドへの適応 前回、国内でも軟らかい部類の金武の土に、初回から足元を気にした。小山投手コーチが「足を踏ん張る時に若干滑る部分があった」と話すように、グリップ力のある米国のマウンドとの違いに改めて直面。翌日、ブルペンへ立ち寄り、セットポジション時の足幅、着地、左腕の使い方などをシャドーピッチングで微調整する姿も見られた。金武に比べると硬い浦添のマウンドで適応度を測る。

(2)変化球の精度 前回は39球中24球で変化球を選択。配球の主となる代名詞スプリット、スライダー、カーブを試投した。直球に近い軌道のツーシーム、カットボールもブルペンでは曲がり幅、コースにこだわり細かく修正。実戦で打者の反応を見ながら課題をあぶり出す。

登板前日は40メートルほどのキャッチボール後に、平地で座った捕手へ13球。涌井に左打席、西口に右打席へ順に入ってもらい、ツーシーム、スプリットなどの変化球を試した。キャンプも終盤。チームメートとじゃれ合う姿も多く見られる。心身ともにギアを上げていく。【楽天担当 桑原幹久】