悪夢は止められなかった。オリックスは開幕戦で12年から10連敗となり、リーグワースト記録を更新した。1点差まで追い上げたが、中嶋監督は「負けは負け。そこを追い越せなかったので」と声を振り絞った。

接戦で相手を追い越せない。開幕10連敗のうち1点差が5試合、2点差が3試合。この日は開幕スタメンに抜てきされた「U20二遊間」に焦りが見られた。初回に先頭金子の遊撃へのゴロをさばいた高卒2年目の紅林が悪送球(記録は内野安打)。1死二塁では森の二塁へのゴロで高卒3年目の太田が失策。先制を許した。指揮官は「味方のミスがあったので申し訳ない。いつか(山本)由伸に全部を返してほしい」と奮起を求めた。

高卒5年目で初の開幕投手を務めた山本は7回4失点(自責1)と役割を果たした。右腕は「プレーボールから野手がこんなに緊張していることは、あまりない」と独特の雰囲気に理解を示した。「今日の負けはすごく悔しい。シーズンはここから始まるので、早いうちに切り替えて」。不名誉な歴史に終止符を打てなかったが、戦いは始まったばかりだ。【真柴健】

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▽オリックス頓宮(岡山の実家が隣の先発山本を援護する1号ソロに) 感触もよかったですし、しっかりとバットのヘッドが返って、いい形で打つことができました。