鬱憤(うっぷん)を晴らす1発だった。ソフトバンク柳田悠岐外野手(32)が開幕戦以来7試合ぶりの2号ソロを放った。6点差の9回先頭で西武井上の外角直球をフルスイング。「逆方向にいいスイングで打つことができた」。ギータらしい放物線を、左翼スタンドへ描いた。

第1打席から3打席連続三振。3回の第2打席では自軍ベンチで天を仰いだ。バッティンググローブを投げつける姿も。普段は温厚な柳田が、珍しく感情をあらわにした。打率は2割前半。開幕から1週間とはいえ、数字が苦悩を物語っていた。柳田の豪快な一打を見に来るファンも多い。そんなファンの期待に、最終回で応えた。

「悔しさの残る打席が続いてたので、ひとついいきっかけになると思う」。ギータの復調が、ファンにはうれしいはずだ。

柳田の一打をきっかけに、グラシアル、真砂、松田が続いて2点を返した。4連敗を喫したが、見せ場は作った。「明日は連敗を止められるように、チーム一丸となって頑張ります」。柳田に笑顔が戻れば、チームは強くなる。【只松憲】

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▽ソフトバンク松田(9回、右前に2点適時打を放ち) 点差は離れていたが、何とか追加点という気持ちで打席に入った。追い込まれたが、逆方向にいいスイングができたと思う。