勝利にも、ロッテ井口資仁監督(46)は取材対応中に浮かない表情をする場面があった。「今日は益田を出さなくてもいい展開にできたはずなので」。

満塁機を逃し続け、4点差の9回にストッパーの益田直也投手(31)が登板した。今季14試合を終え7試合目の登板。セーブシチュエーションではないものの、前夜は8回に小野郁投手(24)が5失点し、逆転負けを喫したばかりだ。

この日は先発美馬が7回を投げ、8回を前夜と同じ3点差で迎えた。誰が投げるか。指揮官は、これまで7回を任せていた唐川侑己投手(31)を起用。「8回唐川、という形で準備していました」と明かした。唐川は連打と四球で1死満塁のピンチを迎えたが、何とか無失点で切り抜けた。

小野はこの日から2軍での再調整となった。9日の試合後に直接、本人に伝えたという。「ここ何試合か内容があまり良くないっていうのと、四球出してちょっと自滅気味になっているんで。そういうのを含めて、最短で上がってこられるようにしっかり準備をしてほしい。自信を持って放ってほしいと」。

先発陣は好調が続いている。昨季は盤石だったリリーフ陣については「まだハーマンも唐川も益田も含めて、調子が万全ではない」と指揮官も悩むところ。150キロ超の直球を誇り「ストライクゾーンで勝負できる投手なので」と評価する小野の復活は、チームの今後を左右する。ここが踏ん張りどころだ。【金子真仁】

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