日本ハム大田泰示外野手(30)が、好相性の敵地福岡で2安打3打点と打線を引っ張り、恩人の栗山監督に白星をプレゼントだ。

1-0で迎えた3回2死一、二塁。ソフトバンク笠谷の、真ん中に入ったスライダーを捉え、中堅フェンスに直撃する走者一掃の2点三塁打とした。6回には、ダメ押しの7点目を左前適時打でたたきだし「コンちゃん(近藤)やナベ(渡辺)が塁を賑わせてくれたので、打席に入りやすかった」と、仲間に感謝した。

26日は、栗山監督60歳の誕生日だった。巨人から交換トレードで移籍して、5季目。「監督が試合に使ってくれたり、声かけをしてくれたり…僕を救ってくれた」。指揮官との出会いがあったからこそ、ゴールデングラブ賞を獲得できるまでの選手になれた。「監督も(この勝利を)喜んでくれていると思う」と、切れ長の目を細めた。

開幕当初は打率1割台前半と苦しんでいた打撃も、少しずつ上向きに。例年100打席くらいから、あたりが出始める。「慌てることはない。自分で受け止めている。今は“一日一善”。準備を整えるのが最善策」。現在93打席。背番号5の夜明けは、もう、すぐそこだ。【中島宙恵】

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