西武は粘り強く食らいつき、シーソーゲームの展開に持ち込んだが、最後に勝ち越しを許し2連敗を喫した。互いに適時失策を献上する序盤から中盤。同点で迎えた終盤戦は、チャンスはつくりながらも9回に浅めの左飛を本塁で刺すことができず、決勝犠飛を許した。両チーム合わせて5失策で、試合時間4時間10分はチーム今季最長の長丁場。大小合わせたミスが勝敗を分ける結果となり、辻発彦監督(62)は、冷静に試合を振り返った。

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-振り返って

辻監督 やっぱりお互いエラーが失点に結びついているからね。やっぱりそういうところが、うーん、こういう試合になったんだろうけど。せっかく追いついたけどね。勝ちたかったんだけども。

-今井はよく投げた

辻監督 まあまずまずだと思うよ。ちょっとやっぱり、失投あったりしてね。もったいないところがタイムリーとかあったけども。それなりにしっかり試合は作ったのでね。あの(5回の)3点のところね。まあピッチャーゴロ取れなくて(記録は二塁内野安打)、走られて、エラーとか出てとかでね。3点はちょっともったいない、かわいそうなところはあったんで。まあよく投げたんじゃないでしょうか。

-9回の犠飛は浅め。刺してほしいところ

辻監督 うーん、そうだね。向こうはアウト覚悟でギャンブルで来ているわけだからね。だから、(本塁への送球が)あそこにそれたらアウトにならないからね。

-打線は追いついた

辻監督 やっぱり愛斗もようああいうところで打ってくれて、追いついたところで、こっちに流れがきたかと思ったけど。やっぱり勝ちきれなかったのは悔しいですね。

-追い越すところまで行けたら

辻監督 そりゃ、それはそうだよ。試合はそうだけど。そうは問屋が卸さないやろ。そう簡単には向こうも必死だから。良いピッチャーはね、やっぱり1つでもフォアボール選んだり、チャンスを、しつこく攻めていって、もう1本というところまで持っていたのは良い粘りだと思うよ。あとは出るかでないかだけどね。

-ギャレットは失点が続いている

辻監督 いやあの最初のストライク、スライダーをどういう気持ちで投げたのか。そこを簡単に打たれたからね。そこが問題の1球だけよ。あとは良い球投げるんだから。そんなもんはね、そこを任せているわけだから。やっぱり8回が山だと思ってこっちはそこに平良を使っているわけだからね。あとはギャレットが。まあ勝ちパターンで使っているわけだから。あの1球がちょっと、もうちょっと慎重にいけばよかったかなという後悔はあると思うよ。

-若林はチャンスで打てていない

辻監督 まあでも(6回に)タイムリーも打ったじゃない。やっぱり今日は最後も岡田が出て、そういう形で若林にチャンスがくるなという予感がしていて、ことごとく若林にチャンスきてたからね。3本打ったけどもタイムリーもでて、そこで本人は3本打ったことよりも最後見逃し三振したこと、その前のチャンス(7回2死満塁)を打てなかったこと、やっぱりしっかりと自分の中ではね、悔しい思いをしていると思うから。それを糧にして、これからそういうところでもっとしつこくできるバッターにならなきゃいけないなと思います。