日本ハムは拙攻で連勝を逃した。「日本生命セ・パ交流戦」広島戦の0-0で迎えた6回。無死一、三塁の先制機を見逃し三振、投ゴロ、二ゴロで逸して流れを手放し、直後に2点を奪われた。今季3度目の完封負けで、中田翔内野手(32)の離脱後、14試合で5勝9敗。主砲の復活が待たれる。

   ◇   ◇   ◇

絶好機を逃した直後に均衡を破られた。0-0の6回2死一、二塁。テンポの良く抑えてきた加藤が、西川に先制の2点適時二塁打を許した。無死一、三塁から2つのアウトを奪い、2死までこぎつけたが痛恨の失点。栗山監督は「本当にしっかり投げていて勝たせてあげられなかった。ごめんなさい」と頭を下げた。

拙攻が流れを手放した。直前の6回。無死一、三塁のチャンスをつくるも無得点。7回を除く毎回安打で相手を上回る9安打も、決定打を欠いた。小笠原ヘッド兼打撃コーチは「ノーアウトで(点が)取れるか。その後、出来なかった時にカバー出来るかとか、いろんなことを含めて、まだまだ細かいところが、みんなで見えていない部分がある」と指摘した。

波に乗りきれないもどかしさが充満した。交流戦開幕カードから、3カード連続で初戦勝利。しかし、ここまで2カード連続負け越し。同コーチは「(攻撃の)形は出来ている」とし、「うまくスムーズに回っていければ、打線になってくる。いい攻撃の流れも出てくる」と期待を込めた。

栗山監督は「本当に(カード)頭を取って、なかなか勝ちきれないので、しっかりやっていきます」と力強く誓った。主軸を担ってきた中田の離脱後、14試合で5勝9敗。流れを変えられる、起爆剤の存在が待たれる。【田中彩友美】