オリックス山本由伸投手(22)が日本生命セ・パ交流戦の最優秀選手賞(MVP)に選出された。賞金200万円が日本生命保険相互会社から贈られる。

山本は交流戦期間3試合に先発し3勝をマーク。防御率1・23を記録し、33奪三振も交流戦トップと圧巻の投球を見せた。

今季6勝目を挙げた6月11広島戦(京セラドーム大阪)では8回無死まで“完全投球”を披露。8回に広島鈴木誠に初安打を許すも、自己最多の15奪三振を記録した。

夢の東京五輪にも内定。今季の開幕直後には「ずっと100点を目指しているけど、100点の投球は楽しくないと思う。打たれたりする経験があるから、楽しい。真剣にやっているから、そう思う」と真顔で言い切った。

16年ドラフト4位。甲子園出場経験がなければ、アマチュア時代に代表選出されたこともない。そんな高卒5年目右腕は、今でも野球少年で「楽しいと思えるから、いつも成長できるんです」と笑う。

期間中の登板全試合で仕事を果たして3勝。チームを10年以来、11年ぶりの交流戦Vに導いた。交流戦MVP男は、慢心なくシーズンも突っ走る。【真柴健】