最速は譲ります!? 阪神秋山拓巳投手(30)が20日巨人戦(甲子園)に先発し、お笑いコンビのティモンディと共闘する。

同戦はKONAMIの冠協賛試合で、親交のあるティモンディがファーストピッチセレモニーに登場予定。「花を添えるじゃないですけど、いい思い出にしてもらえるように自分もいいピッチングをしたい」と必勝を誓った。

済美出身で、1学年下の高岸宏行、前田裕太とは09年夏の愛媛大会決勝で戦った間柄。当時はエース秋山率いる西条が大勝し、甲子園出場を決めた。昨年12月には東京都内で自主トレのサポートを受け、今年は「秋山×ティモンディ 食べればわかる! 愛媛たっぷり弁当」も甲子園で販売している。

元投手の高岸は最速150キロ右腕。今年4月3日の日本ハム-ロッテ戦のファーストピッチセレモニーでは、芸能界最速142キロをたたき出しており、今回は憧れの甲子園で最速記録の更新を狙う。一方の秋山は最速150キロながら、近年は140キロ前半から中盤の直球を制球して抑え込むスタイル。「僕の(その日の)MAXを超してくれた方がおいしい(笑い)。頑張ってほしい」とニヤリだ。

自身は交流戦で3連勝を飾るなど現在4連勝中。ただ、ハーラートップの6勝をマークしながら、ここまで今季巨人戦は2戦2敗と白星がない。「巨人には2敗しているので、しっかり勝てるように頑張りたい。(先発陣の)中心になるために完投したい」。重要になる宿敵との3連戦3戦目。もちろん、合言葉は「やればできる!」だ。【佐井陽介】