西武今井達也投手が“西武バッテリー”に投げ勝ち、今季6勝目を挙げた。

150キロを超える直球を軸に変化球も制御。8四死球を与えたが3回2死一、二塁のピンチを1失点にとどめるなど、要所を締めて7回4安打1失点。チームにとって今季仙台初勝利をもたらし、連敗を5で止めた。なによりも元西武の炭谷とバッテリーを組む涌井に投げ勝ち「次に向けての自信になりますし、すごく投げていて楽しかった」と胸を張った。

先輩らの背中を追いかけプロ5年目。7日には松坂が引退を発表した。チームに復帰した昨季春季キャンプ中は高橋らと一緒に食事に連れていってもらった。甲子園優勝投手で、本格派右腕という西武が誇る系譜を受け継ぐ。「投手の僕からしても雲の上の存在。もっともっといろんな話を聞きたかったし、すごく寂しいですね。1回しかご飯にいけなかったのはすごい残念」と寂しがった。

プロ2年目の18年に初登板初勝利を挙げたのは、先発では松坂以来の快挙だった。だが「追いつきたいと言いたいですけど、なかなか軽く追いつけるような方でもないので。今年は去年とは違って毎試合そんなに大崩れすることなく安定した投球ができている。後半戦も同じような投球ができれば」と、自分の道を着実に突き進む。【栗田成芳】