プロ9年目のソフトバンク真砂勇介外野手(27)が、後半戦の中堅レギュラー取りに意欲を見せた。田浦や吉住が新型コロナに感染し、三森も濃厚接触者となったが、その他全員が陰性判定を受け、チームは22日に本拠地ペイペイドームで練習を再開。真砂は全体練習後に村松外野守備走塁コーチの居残りノックを受けるなど、精力的に中堅守備をこなした。「チーム状況も変わってきたし、レギュラーを取るんだ、という気持ちでやりたい。チャンスだと思っています。(五輪中断期間は)自分の技術を磨くことしか考えていない」と言い切った。

今季はプロ初の開幕1軍を勝ち取り、前半戦だけでキャリアハイの71試合に出場。開幕当初は途中出場が多かったが、打率2割5分9厘、1本塁打、8打点の数字を残した。7月には中堅を中心に9試合連続でスタメン出場。「この期間はキャンプインと同じ気持ち。体力、練習量を増やしていきたい」と気合十分だ。

ホークス首脳陣が、両アキレス腱痛を抱える柳田を後半戦から右翼起用する方針も感じ取っている。「負けないように頑張りたい」と徹底して練習に打ち込むつもりだ。列島が1年遅れの五輪で盛り上がる中、遅咲きの男が勝負の夏を誓っている。【佐竹英治】

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