20日の2軍戦で負傷交代していたプロ2年目の阪神井上広大外野手(20)が、福岡県筑後市内の病院で検査を受け、右足の脛骨(けいこつ、すねの内側の骨)骨折と診断されたことが21日、球団から発表された。

井上は20日のウエスタン・リーグ、ソフトバンク戦(タマスタ筑後)に出場。8回に二塁打で出塁すると、小野寺の中前打で三塁へ進塁。三塁ベースを回った際に右足首付近を痛め、片山らに支えられグラウンドを後にしていた。

今季同リーグ2位の9本塁打をマーク。この日の安打を含め、7月11日中日戦から17試合連続安打を放つなど、持ち前の長打力に加え確実性も備わりつつあり、成長著しい。エキシビションマッチでは、6日のオリックス戦で1軍招集されると、宮城から決勝の左前打を放っていた。

順調に2年目のシーズンを送っていただけに、将来の大砲候補が痛い離脱となった。

【井上のこれまでの主な故障】

▼20年10月21日走塁時に左膝違和感 ウエスタン・リーグのオリックス戦(オセアンBS)で走塁時に左膝を痛めて途中交代。大事には至らず、同25日のパナソニックとのプロアマ交流戦(鳴尾浜)で実戦復帰した。

▼21年春季キャンプ「DEATHノック」で打撲 2月23日のDeNAとの練習試合後、キャンプ名物で1000本ノックのようにひたすら捕球し続ける「DEATHノック」で、打球に飛び込んだ際に左膝を強打。翌24日に沖縄県内の病院を受診し、左膝の打撲と診断された。大けがには至らず、約1カ月後の3月24日、四国IL・徳島との練習試合(鳴尾浜)で実戦復帰した。

▼6月2日スイングした際に左肩違和感 ウエスタン・リーグのオリックス戦(鳴尾浜)で、打席で空振りした際に左肩に違和感を訴えた。大事には至らず、同15日のオリックス戦(オセアンBS)で代打で出場し、実戦復帰を果たした。