ヤクルトは2度の中断に負けず、希代のバットマンの記録を勝利で飾った。青木宣親外野手(39)が8回2死満塁で右翼へ2点適時二塁打。史上74人目の通算300二塁打を達成した。「長打を打てる選手になりたいと思ってずっとやっていた。その形が今日出せたことをうれしく思います」と喜んだ。

常に結果が出る打撃を追求し、フォームの微調整を欠かさない。39歳のベテランとなっても、人一倍の向上心で持ち続ける。この日は3本の二塁打を含む4安打の固め打ち。一気に記録を決めた。試行錯誤の日々も「ここ最近は納得のいく打席が増えていると思う」とうなずいた。

チームは降雨による2度の中断も、今季最多16安打と集中力を切らさなかった。首位阪神とは2差、2位巨人とは0・5差に接近。青木は逆転優勝へ「先が見える状態で野球ができる。すごいうれしい。チームとして1つ1つやっていくこと」と表情を引き締めた。

▽ヤクルト高津監督「中断はやっぱり選手にとって難しい。しかも1時間あったというところはすごく難しかったんですけど、しっかり準備してよく最後までやり切ったと思います」

ヤクルトニュース一覧はこちら―>