早大打線が爆発した。18安打23得点を挙げ、リーグ史上5度目の先発全員安打全員得点を記録した。23得点は、早大史上3位タイだ。

中でも、8番の今井脩斗内野手(4年=早大本庄)が自身初本塁打となる3ランを含む5安打で、リーグ記録にあと1点と迫る1試合7打点を挙げた。「普段、やっていることが出せました」と表情を崩さずに言った。本来は、開幕の立大戦にも出場するはずだったが、「早大野球部として看過できないことがあった」(小宮山監督)と外された。今カードも、小宮山監督は使うつもりはなかったという。だが、主将の丸山が「もう1度、チャンスを与えてください」と直訴。小宮山監督は「丸山の思いを受け止めました。打てなかったら承知しないぞ、と言って」と、今井を起用した。

今井は、主将の思いにも応えた。「神宮で1本、打ちたかったので、回りながら景色を味わいました。ベンチを見ると、チームのみんなが喜んでくれていました」。その中には、もちろん、丸山もいた。小宮山監督の厳しい言葉には「全て自分の責任。チャンスを与えられたことに感謝して、全力を出してやっています」と口元を引き締めた。