法大・山下輝投手(4年=木更津総合)が最高順位での指名に喜びをかみしめた。ヤクルトから1位指名を受け「今は優勝争いもしているし、投打ともに充実していると思います。コロナ禍であまり試合もみていただけなかった。その中で最高の順位で選んでいただいて、すごくうれしい」と話した。

身長188センチ、体重100キロの大型左腕として最速152キロの直球が最大の武器となる。前日10日の東京6大学立大戦でも直球主体の投球で7回2失点、12奪三振の好投。「武器はストレート。ストレートで押していける投球を見せたい。スワローズの高橋選手のようになりたい」と大志を抱いた。

1年春に左肘を痛め、同12月にトミー・ジョン手術に踏み切った。リハビリ期間は「1年以上かかった。とても苦しかった」。3年春に神宮デビューし、中継ぎで登板を重ね、4年春には先発で完投もした。「手術をしてストレートも早くなって、球の重さも出てきた」とプロ入りへの礎を得た。「まずは開幕1軍を目標に頑張っていきます」と地に足をつけ、今までどおり1歩ずつ進んでいく。【為田聡史】