ロッテが痛い1敗を喫した。二木康太投手(26)が期待を裏切った。井口資仁監督(46)の言葉が重い。

「投手コーチから、今年の最後をかけて投げてくれと言われていたみたいですし、前回(の登板)は仙台かな、あの時に僕はこの日を設定していたので、18番にかけてしっかり投げてくれと言ったんですけど、結果的にね」

直球の強さを取り戻すべく、汗を流してきた。初回こそ直球で2三振を奪うも、2回は2死二、三塁で1番牧原大にフルカウントから置きに行って適時打。栗原にも適時打を打たれ、最後は柳田に逆転3ラン。初回の3点先制も水の泡で、デスパイネに四球を出したところで井口監督がベンチから出た。2回途中の先発KOはチームでの今季最短になる。

「それ以上、ないですからね」

開幕投手を託した背番号18が小さく見える。マウンドで唇をかんだ。「チームに迷惑をかけました…。今は言葉がありません」。指揮官の言葉から察すれば、CSでの登板機会も危うい。15日の劇的サヨナラ勝利から一転、チームも優勝への危険水域に。17日も敗れれば、大切な優勝マジックが首位オリックスに移る可能性がある。【金子真仁】