巨人宮本和知投手チーフコーチ(57)が22日、今季限りで現役引退を決断した大竹寛投手(38)のブルペン内における存在感の大きさを語った。

「寛ちゃんはブルペンでね、オアシス的な存在、兄貴分的な、兄貴分と言っても上から見る兄貴分じゃなくて、目線の低い兄貴分でした。みんなからも愛されて、ちょっと悩んだ後輩がいると、寛ちゃんがなだめにいくと」

19年からリリーフに転向。32試合に登板し、4勝0敗、防御率2・77と安定した投球とともに、言動などでもチームの空気をも変えた。

「寛ちゃんがいる時のブルペンは非常に穏やかでしたね。自分がマウンドに上がった時は熱くなる選手なんだけれども、マウンドを降りた時もすごく存在感が大きくて、寛ちゃんがいるおかげで助けられた」

宮本コーチは何度も「寛ちゃん」と繰り返しながら、リーグ2連覇を支えたリリーバーの労をねぎうとともに感謝の思いを込めた。