就任会見をおこなった日本ハム稲葉篤紀新GM(49)の一問一答は以下の通り。

-冒頭あいさつ

本日はお忙しい中、お集まり頂きましてありがとうございます。このたび、GMというチーム編成の本管に関わる大役をお受け致しまして、大変光栄に思うと同時に責任の重さに身が引き締まる思いになっております。ヤクルト、そしてファイターズと現役生活20年間、侍ジャパンの監督として4年間、この経験とチームの強化方針であります「スカウティングと育成」、これを融合させて未来に向けてチームをしっかりと作り上げていきたいと思います。また、道民の皆さまと全国のファイターズファンの皆さまとともに、強いファイターズをつくっていきたいと思っておりますので、今後もよろしくお願い致します。

 

-率直な気持ち

えー、そうですね…新しくプロ野球に入った気持ち、ルーキーな気持ちでまずはこのチームをしっかりと強いチームにしなければいけないという、大きな責任感を感じております。また、これまで私は侍ジャパンの監督もそうですけど、コミュニケーションというものをずっと意識してやってきましたので、私は現役生活を引退して7年、現場から少し離れた状態ではありましたので、もう1度選手たちとたくさんコミュニケーションを取りながら、しっかりチームを立て直して、いくぞ!という強い気持ちでいます。

-近年のチームをどう見ていた

非常に若いチーム、若返っているなという風には感じていました。当然、私も現役の今の若い世代を見ると、まだまだ自分のことで精いっぱいであったり、自分のレベルアップで精いっぱいであったり、今そういうチームで前に進んでいるんだなと感じております。なので、この悔しさ(近年Bクラス)というのは来年どう生かすかは非常に大事になってきますので、この秋季キャンプであったりオフの過ごし方、こういうところも含めて私自身がいろいろ選手に話をしていって来年、この最下位から優勝という本当に難しいことにチャレンジしていかないといけない中で、選手としっかりコミュニケーション取りながらやっていきたいと思います。

-どんなチームに

やはり常勝軍団もそうですし、やっぱり長い間強くいられるというところを目指さないといけない。やはり道民の皆さん、そして全国のファイターズファンに本当に心の底から「ファイターズって強いチームだよね」って応援されるチームを、また目指していかないといけないと思います。

-決意は

なかなかGMという言葉に聞き慣れないですし、GMの役割というのもこれからいろんなことを教えて頂きながら、やっていくんですけど。やはりSCOとも兼務していますので、道民の皆さまの声を聞きながら、本当に皆さまから愛されるチームづくりを道民の皆さまを含め、全国のファイターズファンの皆さまと築いていきたいと思いますので、どうぞこれからよろしくお願い致します。

-短期的に着手すること

ファイターズは先ほども言いましたが、育成とスカウティングという部分で、もう1度、育成という部分でしっかりと選手とコーチがコミュニケーション取りながら、選手の考え方、そしてチームの方針、そういうものをしっかりと築き上げていく、ということが、ここ1、2年でしっかりとやっていかなくちゃいけないことだと思います。

-これまでとは方向性が変わる仕事を引き受けた経緯と現状の課題

まずは川村社長からGMのお話をいただいたときに、やはり私のこれまでの経験も含め、また、ファイターズの現役のころ、あのころをもう一度取り戻してほしいということを言っていただきまして、私自身これまではSCOとして現場以外でいろいろ球団に関わらせていただいたんですけども、今回は少し現場を見ながらと言う中で、私も侍ジャパンという経験をしてきましたので、少しでもこの経験がこのファイターズに結果として生きてくればということもありますし、私はFAでファイターズにとっていただいて、ここまで育てていただいたという恩がありますから、少しでもその恩を返せればという気持ちで引き受けさせていただきました。現状の課題はやはり得点。細かい部分で言えば得点力が少ないのかなと。札幌ドームはどうしても広い球場なので、どうやってその得点力を上げていくのか、ここ数試合見てますと非常に1点差で勝つゲームも増えてきましたし、非常にいい方向に向かっているなという。そういう勝ち方ができているなという風に感じますのでこれをこのオフにもう1度今年はみんなが何を反省をするべきか何がよかったところか、こういうのをみんあで話し合いながら来年に生かしていくということをしていきたいと思います。

-侍ジャパンでスピード&パワーをスローガンにしていたが、今考えているものはあるか

どうでしょう。監督が決まらない限り私の意見だけでチームというのはどうすることもできない部分がありますから、これは監督が決まって監督としっかりコミュニケーションを取りながら、現状も含めてしっかりと話し合いながらどういう方向性でいくか決めていきたいと思いますし、もちろんスピード&パワーっていうのはジャパンに限らずどこのチームにも必要だと私は思っていますので、もちろんそこも含めて今後選手に話をしていければと思います。

-GM打診され迷いはあったか

まあ正直びっくりしたので。GMというイメージが全く私の中で湧かなかったですし、監督というのは、わりかし自分の近くで監督はたくさんの監督見てこられたのでよかったですけども、GMというところを近くで見たことがなかったので、そのGMはどういうことをしなければいけないのかという想像がなかなかできなくて、その中で戸惑いと言う部分は少しありましたけど、でも私の中で非常にやりがいのあるものをいただけたなという意味ではですね、絶対強くしてやろう、やってやろうとそういう気にすぐなりました。

-コミュニケーションについて具体的に

まずはフェニックスリーグに行こうと思っています。最後の方。そしてキャンプも始まりますからキャンプも初日から、前日からですか。行ってそこで選手に少し話をさせていただいて、キャンプ中も私はスーツを着ずに、ユニホームは着れないのでグラウンドに出て選手とコミュニケーション取りながら、時にはいろんなアドバイスができる、そんな時間も作る時間をいただいたので、そこでしっかりコミュニケーション取って行こうと思います。