明大、法大は今季最終戦で互いに譲らず、2試合続けて引き分けた。ともにプロに進む明大・丸山和郁(4年=前橋育英)法大・三浦銀二(4年=福岡大大濠)の両主将は、4年間の経験を糧に次のステージでの活躍を誓った。優勝は、30日からの早慶戦を残す慶大、早大に絞られている。

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ヤクルト2位指名の明大・丸山は涙が止まらなかった。前日の引き分けで優勝が消え、必勝を期したこの日も先制しながら勝ちきれなかった。ただ、二塁打、2盗塁と気を吐いた。田中武宏監督(60)には「4年間、一緒にやれて楽しかった」とねぎらわれた。最後のシーズンで優勝を逃したが「悔いが残るのが人生。残らなくなったらおしまい。悔いを生かして、次につなげていきたい」と誓った。

▽明大・上田希由翔内野手(9回2死で同点の適時二塁打。前日は最後の打者となり涙を流す)「昨日は自分が打っておけば。優勝の可能性をつぶしてしまって、悔しかったです。でも、監督や先輩方が『下を向いてる時間はない』と言ってくださった。丸山さんがキャプテンの時に神宮大会に行きたかったですが、せめて今日だけはチームに貢献できたらいいと臨みました」