今季限りで戦力外となっていたソフトバンク高谷裕亮捕手(39)が、来季2軍バッテリーコーチに就任することが30日、分かった。

高谷は06年の大学・社会人ドラフトでソフトバンク入り。ホークス一筋で15年マスクをかぶってきた。近年は膝の故障に苦しみながら、終盤を締める「抑え捕手」など、ベテランの経験を買われ重宝されていた。今季も20試合に出場し、26日のシーズン最終戦もベンチ入り。直近まで1軍選手として戦っていただけに、若手にとっても心強い存在となりそうだ。

戦力外通告を受けた日には「まだ頭の中で整理できていない」と語っていた高谷。球団からのポスト打診に対して熟考する姿勢を示していたが、指導者として球団に残る道を選んだ。

また、今季限りで現役引退した阪神中田賢一投手(39)が、3軍投手コーチとして入閣することも判明。14~19年にソフトバンクでプレーし、20年にトレード移籍した100勝右腕が、福岡に帰って若鷹の育成に取り組む。

1軍では今季中日で巡回打撃コーチを務めていた村上隆行氏(56)が、打撃コーチに就任する。大牟田(福岡)から83年ドラフト3位で近鉄に入団し、通算147本塁打を放つなど右の強打者として活躍した。左の打撃コーチでは今季で現役を引退した長谷川勇也外野手(36)の入閣が決定的。左右の好打者をコーチに据え、今季得点力不足に泣いたチームを立て直す。