強竜打線復活へ新兵器がバックアップする。秋季キャンプが行われているナゴヤ球場屋内練習場の打撃マシン打席横に、大型モニターが設置されている。ダート・フィッシュ・ジャパンが販売する遅延映像機器だ。スイングした直後に動画が遅れて再生され、自らスイング、フォームのチェックが可能になる。

「コーチから指導された内容を、コーチ不在でも確認できるメリットがあります。時間を問わず、寮生は朝でも夜でも、1人で確認しながら打てます」と、佐藤チーフスコアラーが説明。ソフトバンクの2軍施設で設置されているのを参考にし、今月から導入された。投手用は19年からナゴヤ球場屋内、バンテリンドームのブルペンにそれぞれ1台が導入。沖縄キャンプのブルペンにも常設されてきた。

来春キャンプでの打者用機器導入は調整中。中日は今季、打率2割3分7厘、405得点、69本塁打とチーム打撃成績がリーグ最下位に沈んだ。高橋周は秋季キャンプで中村紀打撃コーチらから打撃強化へフォーム改造中で、ビシエドのフォームも春季キャンプでメスを入れることを明言している。立浪監督は「(得点が)143点上がれば随分違う。その意気込みでやっていきたい。本塁打も今年よりは打てる選手はきっと増える。ビシエドも40本打てる力はある。周平も20本は打てる」と話す。来季、1試合1点増の548得点、100本塁打を掲げる強竜打線形成を、新兵器がサポートする。【伊東大介】