2年ぶり出場のJR東海(名古屋市)は、ENEOS(横浜市)の2投手の継投の前に4安打と封じこまれ、完封負けを喫した。

久保恭久監督(61)は「(エネオスの投手は)本物だと感じさせられました。初回の投球で、ちょっとただ者じゃないぞ、という堅さがチーム内に出たんじゃないかと思います」と脱帽した。

そんな中でも、若手選手の台頭も感じさせた。ルーキーの平野英丸内野手(23=駒大)を4番に起用。今夏から元中日の和田一浩氏(49=日刊スポーツ評論家)を臨時コーチに招き指導を受けた。平野は「和田さんからはタイミングを早めにとり、そこからいろいろなボールに対応する、と指導されました」と、予選6試合で6打点と2年ぶりの都市対抗出場に貢献したが、4打数無安打と結果を残すことはできなかった。「今日は実力不足を実感した。悔しいのひとことです。鍛え直して来年は活躍できるように頑張りたい」と力を込めた。

久保監督は「東京ドームで自分の力を披露できたかどうか。(今日が)スタートライン。これをどう生かしてくれるかを楽しみにしたい」と期待。大舞台での悔しい経験を、来年の勝利につなげる。

 

▽和田一浩氏(ネット裏で観戦)「残念です。相手のピッチャーが予想以上に良かったです。うちの打線も2年ぶりの都市対抗野球で、少し硬くなっちゃったかなぁ。また、新たなスタートだと思って頑張ってほしいですね」