投球フォームを固めてすぐに支配下に返り咲く。巨人横川凱投手(21)が9日、都内の球団事務所で契約更改を行った。

20万アップの年俸650万円でサイン。育成選手として再契約を結んだ。「やることには変わりない。力がつけば1軍で活躍できる。来季しっかり活躍できるように」と力強く意気込んだ。

高卒3年目の今季は2試合に先発。5月27日の楽天戦(東京ドーム)では5回2失点(自責1)も負け投手に。プロ初勝利は挙げられなかった。イースタン・リーグでは18試合に登板し、6勝3敗、防御率4・03。シーズン終盤に調子を落とし、育成での再契約となった。

190センチの高身長を大きく使い、直球を速く、強くするための投球フォームに試行錯誤を重ねたシーズンだった。「いろいろ試した中で悪い部分だったり、逆にいい部分も出てた時もあった。(来季は)1年間通してこれっていうフォームでしっかりと投げられるように。今年の経験を生かして軸となるフォームをしっかりと決めて、1年間やりぬきたいと思います」と貫き通すことを誓った。

今オフは宮崎で戸郷、戸田、笠島らと自主トレを行う。さらに今季巨人のトレーニング法を指導してきた日本選手権9連覇を誇るボディービルダーの鈴木雅氏も援軍として加わる。体の軸を意識した内側の筋肉を鍛え、自らの体をよりうまく動かせるようにトレーニングを積む。目標は明確にある。「1軍のローテーションを1年間守って活躍すること。そこだけです」。すぐに支配下に返り咲いて、お預け状態のプロ初勝利をもぎ取りに行く。【小早川宗一郎】(金額は推定)