ソフトバンク担当記者による随時連載「期待しタカ~」。年末版の第2回は今宮健太内野手(30)。プロ13年目の来季を「野球人生を左右する」シーズンと位置づけ、逆境をバネに遊撃の定位置どりを目指す。

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今宮は18年オフ、基本年俸2億6000万円プラス出来高、4年の大型契約(変動制)を結んだ。契約最終年となる来季は、現状維持の年俸2億9000万円でサイン。期待度とは裏腹、この3年間は足の故障などもあって個人成績は下降気味だ。複数年契約に守られる「慢心」があったとは思いたくないが、数字を残さなければ存在感が薄れていくのはこの世界の常識。15日の契約更改の記者会見では「歯がゆく、悔しい1年だった」と唇をかんだ。今季は125試合に出場し、打率2割1分4厘。攻撃的な布陣を好むホークスにあって、守備アピールだけでは胸を張ってショートストップを務めることはできない。

徹底した「心技体」の強化でレギュラー再奪取に挑む。年明けの自主トレは「チーム今宮」を解体。例年、汗を流してきた高田、川瀬、周東らのライバル内野陣と離れ「孤独トレ」を敢行する。課題は打撃力のアップ。「それしかない。自主トレでは打ちまくります」。バットを振り込むのはもちろんのこと、打席での気持ちの持ち方などメンタル強化も専門家のアドバイスを取り入れるつもりだ。動ける体作りへ体重も6キロ減の72キロまで絞り込んだ。

来年7月で31歳になる。まだまだ老け込む年齢ではない。メジャー109本塁打の新外国人フレディ・ガルビス(32=フィリーズ)、牧原、周東、ドラフト4位新人野村勇(25=NTT西日本)とのし烈な競争となるが「打ち勝てばいい」と言い切る。選手会長にも就任。大役を果たしながら背番号6が生存競争を勝ち抜く意気込みだ。【佐竹英治】