ロッテのドラフト5位、八木彬投手(24=三菱重工West)が8日、さいたま市の球団寮に入寮した。

ビジネスマンのようにスーツをきっちり着こなしながら、笑顔で写真を取り出した。「僕の愛犬の写真なんですけど、小2くらいからずっと飼ってて、ちょっとしんみりする話なんですけど、去年の11月くらいに亡くなってしまって」

東京ドームで力投した都市対抗野球が始まる前に、衰弱しているとは聞いていたという。「トトって言います。男です。おかんがつけたと思います。家に帰ってきたらおった、みたいな感じです。めっちゃちっちゃくて」。小学校時代に毎日のように散歩へ行ったことを懐かしむ。

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和歌山で生まれ育ち、高校は八戸学院光星(青森)に進んだ。年末年始くらいしか会えなくても、大事な存在だった。写真立てにしたから、新しい部屋にどこにでも置ける。「これを置くこと、応援してくれてるんかな~と思えるかなって…持ってきました」。夢と白球を追った少年時代も思い出しながら、即戦力右腕は活躍を誓っている。【金子真仁】