抑えの定位置再奪取へ向けた強い決意は、ボールに現れている。

西武増田達至投手(33)が宮崎・南郷キャンプでブルペン入りし、直球中心に38球を投じた。2年前には33セーブを挙げるなど通算144セーブの右腕は「1試合でも多くチームに貢献できることを目指したい。まずは自分のポジションを確立するためにやっている。最終的に一番後ろを任せていただけるように頑張りたい」と誓った。

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昨季は序盤に下半身のコンディション不良で、セーブ機会での失敗が続き、5月に2軍再調整。防御率4・99と安定感を欠いた。しかし、もう下半身は不安なく、「ゆっくり投げる」フォームを意識し、復活の道筋を描く。その頑強な思いは、周囲にも伝わっている。正捕手・森も「ビシバシ投げていた。今年に懸ける思いをヒシヒシと感じた」と語っていた。