1月に東都大学野球連盟に新規加盟した帝京平成大が、移籍後初の対外試合を行った。

河野和洋監督(47)は「今日は悪天候の中で動きも硬かったですね。来月は30試合予定してますから、3月頭までにピークを持ってこれるようにできれば」と前を向いた。

コロナ禍で1月は練習を自粛。実戦練習を積めない中での初陣は、気温4度の降雨の中。四球を重ねての失点など、思うように力を出せない部分もあった。

試合は敗れたが、頼れる4番が存在感をみせた。身長181センチ、体重96キロの山本大介内野手(1年=高知中央)が、3打数2安打1打点。フェンス直撃を含む2本の二塁打を放った。

22キロの減量を経ての成果だった。昨秋の千葉県大学野球のリーグ戦から4番に座る山本は、当時の体重118キロ。東都大学リーグへの移籍が決まり「このままじゃ内の速い球に対応できない」と、自らダイエットを決意。炭水化物と脂質の制限、積極的なランニングで22キロの減量に成功し、動きやすい体を手に入れた。

4部からのスタートとなる今季に燃えている。「3年生(新4年)は、東都の2部以上で戦えない中で移籍に賛成してくれた。皆さんを少しでも良いところに持って行く覚悟で戦います」と真っすぐな目で答えた。【阿部泰斉】