阪神矢野燿大監督(53)が23日、フライングで“胴上げ監督”となった。沖縄・宜野座春季キャンプ第6クール初日、ウオーミングアップ前にワンデーキャプテンを務めた糸井嘉男外野手(40)と西勇輝投手(31)が円陣の中心に登場。糸井はTシャツの前面に「胴上げ」、西勇は「予祝」と記し、2人のかけ声で矢野監督が円陣の中心となり、胴上げで3度宙に舞った。 予祝は、あらかじめ喜び事を達成したとして前祝いするもの。読書家の矢野監督が大嶋啓介氏とひすいこたろう氏の共著『前祝いの法則』を参考にしている。

【関連記事】阪神ニュース一覧

佐藤輝明内野手(22)が「予祝」に胸を躍らせた。練習前に矢野監督を3度胴上げ。輪に加わり「いいことが起こるんじゃないかなと思います」と笑った。広島との練習試合が中止となり、室内で打ち込むと午後2時過ぎにキャンプ地を離れた。「今日は短くパッと終わって、明日から頑張っていきたい」とメリハリをつけて24日の紅白戦に備えた。

◆予祝 あらかじめ喜びごとを達成したとして前祝いし、現実を引き寄せようとすること。矢野監督は就任1年目の19年2月に「優勝しました」と宣言し、20年は予祝をさらに具体化。シーズン前に日本一を予祝して、新型コロナウイルス感染拡大で活動休止中に知人と日本一になった際の「優勝監督インタビュー」を受けた。