19年ドラフト1位で最速155キロを誇る育成の巨人堀田賢慎投手(20)が支配下に再登録されることが10日、分かった。17年ドラフト1位鍬原拓也投手(25)と増田陸内野手(21)も支配下に返り咲く模様。背番号は堀田が「91」、鍬原が「46」、増田陸が「61」で近日中に正式発表される。

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将来のエース候補が、開幕前に第1目標をクリアした。20年4月に右肘のトミー・ジョン手術を受け、同年オフに育成契約を結んだ。支配下復帰へリハビリを続け、昨年8月の慶大戦でプロ初登板を果たした。

春季キャンプからは1軍に同行。対外試合は4試合で8回1失点で、9日のオープン戦・ソフトバンク戦(ペイペイドーム)は3番手で登板し、2回1安打無失点。力強い速球と復調ぶりをアピールし、開幕ローテーション候補に浮上。右肘の不安も感じさせない好投を続けており、桑田投手チーフコーチからも「彼は本当に順調に来ていますので。成長の跡が見えますよね。将来のエース候補ですから。先発で考えています」と絶賛された。

今後は6枚の開幕ローテ切符を目指す。開幕投手の菅野に山口、メルセデスを軸に昨季11勝の高橋と9勝の戸郷、今村、ドラフト3位・赤星優志投手(22=日大)、山崎伊らと争う。キャンプ前の「原監督は若い力でチームを底上げすると言っていたので、そのうちの1人になれるように練習を頑張りたい」との決意を実現させるべく、堀田が次なるスタートラインに立つ。