広島九里亜蓮投手(30)が15日、敵地でロッテとのオープン戦に先発する。佐々岡真司監督(54)が本番モードと位置づけた開幕前残り5試合の先陣。シーズンでも6連戦の初戦となる開幕2カード目、29日の阪神戦初戦の先発が決定的だ。

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昨季最多勝を獲得した右腕は今季投手主将就任し、“新火曜日の男”も任される。その名にふさわしいマリンガン打線斬りで、チームの開幕ダッシュに弾みをつける。

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“新・火曜日の男”を襲名する。初の開幕投手こそ逃した九里だが、開幕2カード目、29日の阪神戦初戦の先発が決定的となっている。この日はマツダスタジアムで調整し、15日に先発を予定するロッテ戦に向けて千葉へと向かった。調整登板はあと2試合。最終調整は22日のウエスタン・リーグのソフトバンク戦(由宇)を予定する。1軍相手の最終登板で、虎狩りに弾みをつけたい。

九里 (エースで選手会長の大瀬良)大地と一緒に、しっかりとチームを引っ張っていければという気持ちは強く持っている。姿勢にしても、結果にしてもいいものを出していければ。

昨季は初の最多勝を獲得し、今季は投手主将に就任した。さらに佐々岡監督が以前から「週の頭は大事」と重要視していた“新・火曜日の男”を任された。意気に感じないはずがない。

九里 1週間の始まりですし、長いイニングをしっかり投げていけるようにしていかないといけない。長いイニングを任されるような投球を1年間通してやらないといけない気持ちもある。

ここまでの調整は順調だ。オープン戦2試合に登板して、7回を2失点。防御率2・57の安定感。ただ15日登板予定のZOZOマリンは鬼門だ。16年は先発して2回8失点で降板。18年も5回2/3で6失点と、通算2戦2敗、防御率16・43と苦手にしている。だが、鬼門突破をシーズンへの追い風にする意気込みだ。

九里 風が強いイメージがありますし、風の影響だったりをしっかりと頭に入れながら、投げられれば。 佐々岡監督はオープン戦残り5試合となる15日から本番モードで臨むことを明言している。本番さならがに初戦を託された背番号11も自覚十分だ。

九里 チーム一丸となって1試合1試合戦うだけ。それも含めて、しっかり引っ張っていけるように頑張りたい。

まずはマリンガン打線を斬る。結果と背中でチームを奮い立たせる。【前原淳】