広島のドラフト6位新人の末包昇大(すえかね・しょうた)外野手(25)が初打席で初適時打となる先制打を放ち、初打点をマークした。

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開幕DeNA戦に「7番右翼」で出場。球団では06年の梵英心以来となる新人スタメンをつかんだ。見せ場は0-0の1回1死一、三塁。先発東に3球で1-2と追い込まれたが、4球目。外角低めに沈むチェンジアップにくらいついた。腕を伸ばし、バットの先でとらえた打球は遊撃手の頭を越えた。左前適時打で22年のチーム初得点をたたき出した。「初打席でヒットが出て、プロ野球選手としていいスタートが切れた」。一塁上では右腕を上げ、フレッシュなガッツポーズ。指揮官の起用にバットで応えた。

相手開幕投手の東には「いいイメージ」があった。東洋大3年時に当時立命大4年の左腕と対戦していた。二塁打と本塁打を放っており「3の2です。大学時代の自慢が唯一それ」と胸を張っていた。3-0の4回先頭でも東の高めカットボールを左翼フェンス上段に直撃させる二塁打で出塁。大学時代からの相性の良さをプロでも発揮した。

ポスト鈴木を期待される即戦力ルーキー。鈴木も13年のルーキーイヤーには初安打で初適時打を記録した。偉大な先輩を追う背番号52。上々の公式戦デビューを決めた。【前山慎治】