オリックス山本由伸投手(23)が快投で、10年連続で開幕戦黒星を喫していたチームの負の歴史をストップさせた。

8回を投げ、3安打無失点。9つの三振を奪った。打線の援護も受け、自らは2度目の挑戦で初の開幕戦白星を手中にし、チームにとっては12年ぶりの開幕戦勝利となった。

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オリックス山本由伸投手(23)が、平常心を保てる秘訣(ひけつ)はオフの“お遊び修行”にある。

昨オフは、初詣の帰り道に岡山・倉敷市の「鷲羽山(わしゅうざん)ハイランド」でのバンジージャンプを敢行。高さ30メートルから飛び降りる恐怖を味わい「震えたけど、勇気が出た。もう、なんでもいける!」と極度の緊張状態でもマウンドで堂々とできる。

今オフの秘密練習は…パラセーリングだった。「ずっと挑戦してみたかったので、オフに体験してみました」と年末に隙間時間を見つけて果敢にトライ。感想は「やっぱり、怖い…(笑い)。ビル30階のところまで、ひも1本で浮いてたので!」と笑う。

ただ、バンジージャンプと比べると「パラセーリングはひもが切れても、死ななさそうじゃないですか? そこです。その極限状態。今年は楽しめた。リラックスできた」。どんな状況でも「楽しめた」と言えるからこそ、勝負の世界でも動じない。【オリックス担当=真柴健】