4月7日は、くも膜下出血で亡くなった、巨人の内野守備走塁コーチだった木村拓也さん(享年37)の命日だった。12年前の同2日、マツダスタジアムでの試合前練習中に倒れ、5日後に帰らぬ人となった。

十三回忌のこの日、広島市内の墓前には故人をしのぶ人からのお花や缶コーヒー、たばこが供えられていた。実松一成バッテリーコーチも広島巨人3回戦(マツダスタジアム)前、市街が見渡せる丘の上に眠る木村さんのもとを1人で訪れた。愛飲していた缶ビールを置き、現役時は緊急時に捕手を務めるなど「献身性」で支えた木村さんを表すような言葉「一生懸命」が刻まれるお墓に、そっと手を合わせた。