日本ハム新庄剛志監督(50)がノムさん流の「BIGBOSSスペシャル継投」を準備していること明かした。

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「今ね、吉田君と伊藤君が外野をできる。本人たちには言ったけど、ピッチャーで投げて、新しいピッチャーが来て、その間にレフトに行って(またマウンドに)戻って、みたいなことをやる可能性がある」。恩師の故野村克也さんが駆使した「遠山-葛西-遠山-葛西」リレーのような継投プランを練っている。

「野村スペシャル」とも呼ばれた継投策は、新庄監督も阪神時代の00年に目の当たりにした。サイド左腕の遠山が右打者時は一塁守備に就き、サイド右腕の葛西がマウンドへ。再び左打者との対戦では遠山が登板し、葛西が一塁守備へ。適材適所、臨機応変な投手起用で試合終盤の要所を切り抜ける戦術で、野村さんはヤクルトや楽天でも投手を内外野に回して再びマウンドに戻す継投をした。

新庄監督は伊藤、吉田の外野守備について「うまいんですよ、あの2人。アピールしてくる。僕はできるよって。そういうとこも、うれしい」と笑顔。右投手による「伊藤-吉田-伊藤-吉田」の可能性は低いが、左腕の宮西や堀を挟むケースは十分に考えられる。

DH制のパ・リーグで、同様の継投策はDH解除が必要。内外野を守った投手を再び戻せば、「野手を2人使わなければならなくなる」と、新庄監督も慎重に準備を進めている段階。ただ、交流戦ではDH制のないセ・リーグ主催試合ならハードルは下がる。6月3日からの古巣阪神との3連戦(甲子園)などはBIGBOSSのスペシャル継投策にも要注目だ。