「160キロキラー」が本領を発揮した。DeNA神里和毅外野手(28)が同点の8回2死満塁、カウント1-2から巨人ビエイラの160キロの剛速球をミート。左翼ライン際で弾む決勝の2点適時打を放った。「投手も頑張ってましたし、クワ(桑原)が粘ってつないでくれたので、絶対に打つと。しっかり仕留めることができて、良かった」と笑顔で話した。

2年前には、現在はパドレスでプレーする阪神スアレスの160キロを中前にはじき返した。速球打ちが得意かどうかは「わからないです」と話したが、速球を打つカギには「タイミングを早く取る。いつでも打てる準備は心がけてます」と挙げた。この日、左小脳梗塞で療養中の石井野手総合コーチが東京ドームを訪問。以前、授かった「自分を信じろ」の助言を胸に、結果を出した。

19日の阪神戦でも決勝の2点適時三塁打を放ち、開幕から9連敗中だった日曜日の試合でチームを初勝利に導いた。「いい週末を迎えられる」と話したが、勝利で迎えた月曜日を「気持ちは良かった」と笑顔で回想。この日も「絶対打てるというイメージだけを持って臨んだ」とポジティブ思考で2試合連続の決勝打をマークした。【久保賢吾】

 

▽DeNA三浦監督(神里の2試合連続の決勝打に)「最後まで勝負強く食らいついて、いいところでよく打ってくれた」

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