M点灯王手ヤ! ヤクルトのドラフト2位ルーキー丸山和郁外野手(22)が、延長12回に決勝の2点適時二塁打を決めた。チームを4連勝&両リーグ50勝一番乗りに導き、広島戦9連勝で02年8月に並ぶ、球団最多タイの月間19勝目。1日にも2リーグ制後最速となる優勝マジックが点灯する。

12回2死一、二塁。直前の同学年・村上の10回に続く2度目の申告敬遠に闘志を燃やした。「ムネが敬遠されるのは2打席とも分かってたんで。なにくそという気持ちで打席に入りました」。1度目は空振り三振。今度は中崎の2球目、チェンジアップをきっちり捉え、中越えの値千金の決勝打とした。「守備と足」を期待される新人が、土壇場でバットでも輝いた。

村上の助言も効いた。申告敬遠される前に「『しっかりヘッドをかえさないで、引っかけないで打てば大丈夫』と言ってくれて。心強いです」と言った。今や“村神様”とも称される同期には「チームの柱。それでも自分もいつか、そういう中心選手になりたいと思うので。ムネの言動だったりを、いつも見習って生活してます」。主砲に負けず、勝利に貢献していく。【鈴木正章】

◆丸山和郁(まるやま・かずや)1999年(平11)7月18日生まれ、群馬県出身。前橋育英時代は外野手兼投手の二刀流で甲子園でも登板。3年夏には甲子園で大会タイの8盗塁をマークした。明大では4年春秋にベストナイン。21年ドラフト2位でヤクルト入団。174センチ、80キロ。左投げ左打ち。今季推定年俸1200万円。

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