オリックスが首位西武に連勝し、ゲーム差を1.5に詰めた。

宮城大弥投手(20)が8回無失点の好投で8勝目を挙げた。西武与座海人(26)との沖縄出身同士の投げ合いを制した。カーブ、チェンジアップ、スライダーと緩急自在に、全ての球種をコーナーに投げ分けた。

「先頭打者を出さないという意識で投げて、それを何イニングも続けられたことが良かった。打線の援護があったので、落ち着いて自分のテンポで投げることができたと思います」と野手陣に感謝した。

左腕の我慢強い投球に打線も応えた。「6番一塁」で先発した頓宮裕真捕手(25)が2回に先制の二塁打。7回にも2点目となる適時二塁打を放った。「宮城が頑張っていたので何とか追加点がほしかった」。

突き放したい8回は中川圭太内野手(26)の犠飛と、宗佑磨内野手(26)の3号3ランで4点。大量援護をもらった宮城は、その裏に1死満塁のピンチを招いたが、源田を遊ゴロ併殺にしとめた。この時点で100球。惜しくもプロ初完投、初完封は逃した。

中嶋聡監督(53)は7回ごろから足がつりかけていたことを明かした。「前回から力が抜けて、自分のボールを制球できるようになってきていた。よかったと思います」と称賛した。

昨季は6戦全勝した西武キラー。今年は4度目の対戦で初勝利だった。

25日で21歳になる。昨季は13勝とブレークして新人王に輝き、優勝に貢献。登板に向けては「いろいろな経験をさせてもらい、非常に濃い1年間だった。21歳はもっと濃い1年にしたい」と話していた。

前日完投したエース山本由伸(24)に続き、昨季Vに導いた左右両輪の活躍で首位に2連勝。オリックスの勢いが増してきた。

○…オリックス頓宮が決勝の先制打を含む2本の適時二塁打で、起用に応えた。「6番一塁」で先発し、2回1死一塁で左中間へ。1-0の7回にも左翼フェンス直撃の一打を放った。「宮城が頑張っていたし、何とか追加点がほしかった」。ほとんどの打者が与座攻略に苦しむ中での働きに、中嶋監督は「本当にいい仕事をした」とほめ上げた。

【関連記事】オリックスニュース一覧