おまたせしました! 楽天藤平尚真投手(23)が、5回1/3を1安打無失点と好投。18年9月17日ロッテ戦以来、1434日ぶりの勝利を挙げた。これまで通算7勝はすべてビジター登板。念願の本拠地仙台で初勝利。「自分の野球人生の中でも、とても印象深い1日になった」と笑顔だった。

直球がキレた。1回先頭の荻野を外角151キロ直球で見逃し三振。2死では中村奨をカウント2-2から高め150キロ直球で見逃し三振を奪った。「指のかかりはすごいいいものはあった」と手応えをつかんだ。

最大の武器をさらに生かすため、新球に取り組んだ。昨年オフの自主トレを一緒に行った岸から、チェンジアップを教わった。これまで、ボールを挟んで握り、130キロ台後半から140キロ台前半と速いものだった。先輩投手のアドバイスを受け、自分に合うようにアレンジ。球速が遅く進化した。前回登板の14日西武戦から本格的に投げ始め、この日も要所で効いた。緩急があるから、直球で差し込める。「銀さん(炭谷)に、真っすぐを生かしてくれるような配球をしてもらいました」と頭を下げた。

横浜時代は西武今井、ヤクルト寺島、広島高橋昂と「高校BIG4」と呼ばれ、高校野球を沸かせた。プロ入り後は苦労が続き、やっと立てた仙台のお立ち台。「ずっと期待して応援してくれている方がいるんだなと思いながら見ていたら、ちょっとグッとくるものがありました。そういう人たちのためにももっと勝ちを見せたい」。まだまだ6年目の若手。これからもたくさんのファンを喜ばせていく。【湯本勝大】

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