石川対決はロッテ石川歩投手がソフトバンク石川柊太投手を制した。「今日はカットボールが良かったっす」。勝負どころでアウトローにカットボールを配し、6回被安打8ながらゼロで乗り切った。

本拠地マリンの先発が続き、魔球シンカーが強風で威力を増すことも多かった。この日はドーム球場。「今日はちょっとフォームを変えていった感じだったので、それもあって(変化が)違ったのかなと思いますけど」。浮きがちになるシンカーの危うさを相棒松川が嗅ぎ取り、カットボールを軸に7勝目を手にした。

ソフトバンク石川には“無風”が効いた。今季3戦はいずれもマリンで、対戦打率は1割3分9厘。井口監督は「特に前回は強風の中で変化球にてこずってましたけど、今日は風もないですし、しっかり絞っていけた」。借金も2に圧縮。ロッテに風が吹き始めた。【金子真仁】