阪神先発の伊藤将司投手(26)が、9回1失点完投勝利した。111球で5安打、6奪三振、無四球。8月3日巨人戦以来5試合ぶりの白星となる9勝目で、完投は今季6試合目。

伊藤将は甲子園では昨年9月1日の中日戦から、10連勝。球団では79年から80年にかけて10連勝した小林繁以来、6人目。

「注意したい」と警戒していたヤクルト4番村上を3打数無安打に抑え込んだ。2回の第1打席は遊飛、5回の第2打席はカーブで見逃し三振。いずれも回の先頭での対戦だった。7回は直前に3番山田の打球が右太もも内側に直撃するアクシデント(記録は投手強襲安打)もあり、無死一塁とこの日初めて走者を置いての対決となった。初球を内角に大胆にチェンジアップを投げ込み二ゴロ併殺に打ち取った。

打っても7回2死一、二塁で左中間へ2点適時二塁打を放ち、自らダメ押し点を奪った。今季4安打中3本が適時打だ。

▼伊藤将が、21年9月1日中日戦から続く甲子園での連勝を10に伸ばした。阪神の投手が甲子園で10連勝以上は、79年から80年にかけて10連勝した小林繁以来、42年ぶり。延べ6人目で、左腕投手では初めて。最長は14連勝で、御園生崇男が36年から38年にかけて記録した。

▼伊藤将はこれで両リーグトップの6完投目。球団では、15年藤浪晋太郎の7完投以来。

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