オリックスが延長12回サヨナラ勝ちを収めた。首位ソフトバンクに食らいついた。延長12回、1死二塁から代打若月健矢捕手(26)が右越えに決勝の二塁打。接戦に終止符を打つプロ初のサヨナラ打だった。

同点の8回、一時勝ち越し打を放った西野真弘内野手(32)も代打だった。代打策を次々と成功させた中嶋聡監督(53)は「場面、場面で出してるわけですけど、本当にいい仕事をしてくれた」とほめたたえた。

ソフトバンクにマジックが点灯した節目の1日。引き分けでも状況が厳しくなっていく中で大きな勝利になった。9回に抑えの平野佳寿投手(38)で逃げ切りに失敗。6連戦の初戦にもかかわらず、投手8人をつぎ込む総力戦になった。「12回まで来て、勝てたことがすべてです」との言葉にも実感がこもった。

代打陣の活躍を喜ぶ一方で、先発メンバーにも奮起を促した。「代打は代打で難しいと思うが、先に行っているメンバーがしっかり打ってほしい。もうちょっと強い気持ちでゲームに入っていかないと。もう1段階、2段階、上のことを考えていかないといけない。残り10試合しかない。絶対、後悔してほしくないので思い切ってやってほしい」と口調を強めた。

13日の楽天戦から2戦連続で延長12回を戦った。粘りを見せている中継ぎ陣には「本当、仙台からよく頑張ってます。みんな『ド必死』に抑えにいっている。息を切らさないようにしたいんですけど、勝負どころなので。思い切って行きます」とハッパをかけた。

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