事前告知の“報告”は、やはり進退に関するものだった。日本ハム新庄剛志監督(50)が、本拠地最終戦後のセレモニーで自ら、来季続投を明かした。

まずはマイクの前でファンに向けてあいさつ。「選手を成長させるために1年間ぶれずにやり通しました。しかし、結果はファンを悲しませた断トツ最下位です。この責任は監督、ビッグボスが悪いです。本当に本当に短い1年でしたけど、このシーズンをもってビッグボスのユニホームを脱ぎます。ありがとうございました」。BIGBOSSと書かれた背番号1のユニホームを脱ぎ、マウンドに置いた。しばしの沈黙の後、エリック・クラプトンの名曲レイラに乗って再登場。SHINJOと書かれた背番号1のユニホームを身にまとい「今日の午後4時に川村社長から呼ばれ、希望でしかないファイターズの指揮を来年も執ってほしいと言われました。まずは今日、ここに来ているファンのみんなに聞きたいと思います。その返事はまだ、していません。まずは今日、来てくれているファンのみんなに聞きたいと思います。来年、新庄剛志でエスコンフィールドで監督の指揮を執っていいですか。たまに突拍子もないことをしてしまいますが、根はいいやつです。畑オーナー、川村社長、今、返事します。よろしくお願いします」。監督1年目は最下位に終わったが、ファンの前で自ら来季の去就を表明。さらにサプライズで、来季開幕戦の先発をサウスポー加藤と明かした。

2日前の26日、試合前に突然、自身のインスタグラムを更新。「突然ですが 9月28日札幌ドーム最終戦 皆様にご報告があります」と、意味深なメッセージを投稿していた。この日は、時価総額2億5000万円という真っ赤なスーパーカー「ランボルギーニ・ミウラ」で球場入り。「今日は接戦でサヨナラ勝ちを」と、この日限りで19年間勤めた本拠地の役目を終える札幌ドームでの熱戦を期待していたが、結果は完敗だった。

球団は昨年、BIGBOSSの意向で1年契約を結んだが、そもそも来年3月に北海道北広島市に開業する新球場「エスコンフィールド北海道」での指揮を期待して、監督就任を要請。稲葉篤紀ゼネラルマネジャー(GM)は、25日のイベントで、ファンから新庄監督の評価を問われ「新しいことにチャレンジしようというところは、本当にすごい。どんどん仕掛けて行ったり、全員を1軍で起用したり。いろいろなことにチャレンジしていて、勉強になった」と話していた。

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