今季限りでの退任が決まった広島佐々岡真司監督(55)が本拠地マツダスタジアムで最後の指揮を執った。5位が確定して迎えた中日戦。先発根尾から4投手によるリレーの前に今季16度目の0封負け。王手をかけていたマツダスタジアム通算500勝は、本拠地6連敗で来季に持ち越しとなった。試合後のセレモニーで佐々岡監督は「私、監督の力不足で皆さまのご期待に応えられず申し訳ない気持ちでいっぱいです。私、佐々岡は責任を取り、今日、このユニホームを脱ぎます」とファンに辞任を告げ、頭を下げた。

球団3人目の投手出身監督として20年に就任したものの、3年間はいずれもBクラスに終わった。ヤクルトが連覇を決めた翌9月26日に成績不振の責任を取り、球団に辞意を伝えて了承された。また、21年から佐々岡監督の参謀を務めた河田ヘッド兼外野守備走塁コーチも今季限りで退任することが発表された。

18年までの3連覇の後、4年連続Bクラスの広島は変革のときを迎えている。後任監督には、統率力や、広島伝統の「育成しながらのチーム強化」を求め、OBを軸に選定していく方針という。【前原淳】

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