背水の西武が逆襲を仕掛ける。前日の第1戦に敗れ、崖っぷちに立たされた。それでも平石洋介打撃コーチは「もはや引き分けも許されない状況ですが、シンプルにあと2つ勝つだけです。選手だけではなく、監督以下全員が一丸となって、もう腹をくくるしかありません」と力強く語った。

ソフトバンク先発の東浜には、ペイペイドームで3戦3敗。ノーヒットノーランの屈辱も味わった。「ベルーナドームでは1度(8月18日)やっつけましたが、ここペイペイドームではかなりやられています。でもそれは過去のこと。関係ありません」と一蹴。「とにかく、選手1人1人が勇気をもって立ち向かい、相手より1点でも多くとり、相手より1点でも少なく失点を抑える。ランナーは1つでも先の塁を狙う、守備では1つでも多くのアウトを狙っていく、というところです」と語気を強めた。

19年には楽天の監督として、ソフトバンクの敵地でCSファーストステージを戦った。その経験を踏まえ「短期決戦は、普段の公式戦とは違う側面が多く、そのことはみんなが分かっています。僕自身も、2019年にイーグルスの監督として、ここ福岡に乗り込んできた経験があります。あの時は初戦を勝ちましたが、残り2つで敗退してしまいました。初戦を勝った方が有利というデータがあるのかもしれませんが、2019年はそうなりませんでしたからね。今日から2つ、勝ちます」と、必勝を誓った。