阪神がヤクルトに完敗し、初戦を落とした。

ファイナル開幕を託した先発の西勇輝投手(31)が、誤算だった。立ち上がり、2アウトを取りながら、山田哲人内野手(30)、村上宗隆内野手(22)に連続与四球。一、二塁からホセ・オスナ内野手(29)に左翼スタンドに先制3ランをたたき込まれた。2回も2死三塁から山崎晃大朗外野手(29)に適時打を打たれ、1失点。3回にはドミンゴ・サンタナ外野手(30)の犠飛で5点目を失った。

前半5回までヤクルト先発の小川泰弘投手(32)に無得点に抑えられていた打線は6回、代打・梅野隆太郎捕手(31)の二塁打から好機をつくり、島田海吏外野手(26)の適時打で1点を返した。だがその裏、サンタナに中押しの2ランを打たれ、突き放された。8回無死二塁の好機も生かせず、完敗した。

リーグ優勝したヤクルトに1勝のアドバンテージがあり、阪神にとっては実質2敗。苦しい船出となった。

▼阪神がCSファイナルステージで第<1>戦を落とし、ヤクルトのアドバンテージ1勝と合わせ0勝2敗となった。日本シリーズをかけたプレーオフ、CSで0勝2敗となった球団は昨年まで26度。ここから日本シリーズに進んだのは、17年DeNAが広島に■●↓○○○○の1度だけ。突破率4%の狭き門だ。

▼レギュラーシーズン勝率5割未満でCSファイナルステージ進出は、今回の阪神が5チーム目。いずれもセ・リーグ球団だ。これで全球団が第<1>戦を●となった。過去の4球団はすべてそのまま同ステージで敗退しており、阪神には厳しい数字が並ぶ。

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